
院長:村上お気軽にご相談ください!

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疲れが取れない、よく眠れない、肩こりや腰痛が続く、胃腸の調子が安定しない。
このような不調があると、多くの方は「年齢のせいかな」「体質だから仕方がない」「身体が弱くなったのかもしれない」と考えます。
しかし私は、現代人に不調が増えている理由の一つに、人間本来の身体に合った暮らしから離れてしまったことがあると考えています。
身体だけに問題があるのではありません。身体を取り巻く環境や、毎日の生活が大きく変わったことにも目を向ける必要があります。


人類の長い歴史のほとんどは、自然とともにある暮らしでした。
朝日とともに目覚め、明るい時間に身体を動かし、暗くなれば休む。季節に合った食べ物を食べ、土や水、空気に囲まれて生活する。
今のように夜遅くまで明るい部屋で過ごしたり、いつでも食べ物が手に入ったり、一日中座って生活したりする環境ではありませんでした。
つまり、私たちの身体には、太陽の光、昼夜のリズム、適度な運動、自然に近い食事などに合わせて働く仕組みが、長い時間をかけて備わってきたのです。
人間の身体は、自然の中で生きることを前提に設計されていると考えると、健康のために必要なことが見えやすくなります。


一方で、ここ100年ほどの間に、私たちの生活は急激に変化しました。
電気やスマートフォンによって夜遅くまで活動できるようになり、身体を動かさなくても生活できるようになりました。加工食品を手軽に食べられるようになり、さまざまな化学物質に触れる機会も増えています。
さらに、仕事や人間関係によるストレス、睡眠時間の減少、大気や水を取り巻く環境の変化など、身体にとって負担になる要素がいくつも重なっています。
もちろん、便利になったこと自体が悪いわけではありません。
夜でも活動できる、すぐに食事ができる、移動が楽になる、必要な情報がすぐに手に入る。現代の生活には、たくさんの恩恵があります。
ただし、生活環境が急激に変わっても、人間の身体の基本的な仕組みは昔と大きく変わっていません。
この身体と環境のずれが大きくなった結果、身体は毎日、今の生活に適応し続けなければならなくなったのです。


疲れが取れない、自律神経が乱れる、肩こりや腰痛が続く、睡眠の質が悪くなる、アレルギー症状が出る、胃腸の調子が崩れる。
こうした不調が起こると、身体の一部が壊れてしまったように感じるかもしれません。
しかし身体は、意味もなく悪くなろうとしているわけではありません。
睡眠が不足すれば、活動量を落とすために疲労を感じさせます。無理が続けば、痛みや重だるさによって休むように知らせます。強い緊張が続けば、自律神経や胃腸の働きにも影響が現れます。
私は、不調のすべてを単純に悪者として扱うのではなく、「今の生活に身体が適応しようとした結果、表に出てきたサイン」として見ることが大切だと考えています。
身体はとても正直です。
無理をしていても、頭では「まだ大丈夫」と考えることができます。しかし、身体は負担の積み重なりをごまかし続けることはできません。
だからこそ、不調をただ抑えるだけでなく、身体が何を伝えようとしているのかを考える必要があります。


整体や施術によって、筋肉や関節の緊張を整え、身体が動きやすい状態をつくることは大切です。
しかし、施術を受けて身体が整っても、その後の生活で負担をかけ続けていれば、再び元の状態へ戻りやすくなります。
例えば、慢性的な睡眠不足のまま、食事が乱れ、運動する機会がほとんどなく、強いストレスを抱えた生活が続いているとします。
この状態で身体だけを整えても、回復のために必要な条件が十分にそろっているとはいえません。
施術と生活習慣は、どちらか一方だけを行うものではありません。
施術によって身体の土台を整えながら、睡眠、食事、運動、水分、ストレスへの向き合い方も一緒に見直す。
この両方が合わさることで、身体が本来持っている回復する力を発揮しやすくなります。


健康のために、すべての生活を一度に変える必要はありません。
大切なのは、人間本来の身体に合った生活へ、できるところから少しずつ戻していくことです。
朝起きたらカーテンを開け、太陽の光を浴びましょう。朝の光は、身体に一日の始まりを知らせるきっかけになります。
暗くなったら休むという、身体本来のリズムを大切にします。寝る直前まで強い光やスマートフォンを見る習慣も、できる範囲で見直してみましょう。
激しい運動をする必要はありません。歩く、階段を使う、こまめに立つなど、日常生活の中で身体を動かす機会を増やすことが大切です。
加工された食品だけに偏らず、野菜、魚、肉、卵、豆類、米など、素材の形が分かる食べ物を基本にします。
こまめに水分をとり、部屋を換気し、身体を取り巻く環境にも目を向けてみましょう。
深呼吸をする、自然に触れる、好きなことをする、誰かに話すなど、緊張を緩める時間を意識してつくることも健康づくりの一部です。
一つひとつは、とても小さなことかもしれません。
しかし、朝の光を浴びる、少し早く眠る、身体を動かす、自然に近い食事を選ぶといった習慣を重ねていくと、身体の土台が少しずつ整っていきます。
身体の土台が整うと、身体は外から治してもらうだけではなく、自分自身で元気な状態へ戻ろうとする力を発揮しやすくなります。
私は、自然に近い生活だけですべての病気や不調が治ると考えているわけではありません。検査や現代医療、薬が必要な場面もあります。
大切なのは、必要な医療を適切に活用しながら、同時に身体が回復しやすい環境を整えることです。
私の役割は、患者さんを一方的に治すことではありません。
あなたが本来持っている回復する力を、最大限に発揮できる身体づくりをお手伝いすることだと考えています。
不調を抑えることだけをゴールにするのではなく、身体の声に耳を傾け、毎日の暮らしを少しずつ整えていきましょう。
自然に近づく小さな積み重ねが、心と身体を本来の元気な状態へ導いてくれます。