
院長:村上お気軽にご相談ください!

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へバーデン結節でお悩みの方の多くは、指の痛みやこわばり、第一関節の変形が気になって来院されます。
「指が痛い」「物をつまみにくい」「朝こわばる」「指の形が変わってきた気がする」
このような症状があると、どうしても意識は指だけに向きやすくなります。
もちろん、痛みが出ている場所は指です。変形が起こっているのも指の関節です。しかし、へバーデン結節は指だけを見ていても改善しにくいことがあります。
なぜなら、指は身体全体の状態の影響を受けているからです。
血流、自律神経、睡眠、冷え、呼吸、ストレス、内臓の働き、身体の回復力。これらが整っているかどうかによって、指の痛みやこわばりの出方は変わってきます。
今回は、へバーデン結節の方に意識していただきたい「良い習慣」についてお伝えします。
へバーデン結節というと、「指の関節が変形する病気」と考えられることが多いです。
そのため、湿布を貼る、テーピングをする、指を安静にする、痛み止めを飲むといった対処が中心になりがちです。
もちろん、一時的に痛みを和らげることは大切です。痛みが強い時期に無理をする必要はありません。
しかし、それだけでは根本的な改善につながりにくい場合があります。
指先は身体の末端にあります。身体の中心から遠い場所にあるため、血流の影響を受けやすい部位です。
冷えや運動不足、睡眠不足、ストレスなどで血流が悪くなると、指先まで十分に栄養が届きにくくなります。その結果、関節のこわばりや痛みが長引きやすくなることがあります。
つまり、へバーデン結節を改善していくためには、指だけを治そうとするのではなく、身体全体の回復力を高めることが大切です。


まず大切なのは、睡眠です。
身体は寝ている間に修復されています。日中に使った筋肉や関節、内臓、自律神経、ホルモンバランスなどは、睡眠中に回復していきます。
へバーデン結節の方で、夜更かしが続いている方は少なくありません。
「ついスマホを見てしまう」「家事が終わるのが遅い」「寝る時間が毎日バラバラ」
このような生活が続くと、身体の回復時間が不足しやすくなります。
特に23時〜3時頃は、身体の回復にとって大切な時間帯です。この時間にしっかり眠れているかどうかは、指の痛みやこわばりにも関係してきます。
完璧に早寝をしようとしなくても大丈夫です。まずは「できるだけ日付が変わる前に寝る」ことを意識してみてください。
少し早く寝るだけでも、翌朝のこわばりや身体の重さが変わる方もおられます。


へバーデン結節の方にとって、冷え対策はとても大切です。
冷えは血流を悪くしやすく、指先への栄養供給を低下させる原因になります。特に手先が冷えやすい方は、こわばりや痛みを感じやすくなることがあります。
東洋医学では、冷えはさまざまな不調の原因になると考えます。
身体を温める方法としておすすめなのは、湯船に入ることです。
38〜40℃くらいのぬるめのお湯に、10〜15分ほどゆっくり浸かるだけでも身体は変わってきます。
熱すぎるお湯に我慢して入る必要はありません。じんわり温まるくらいで十分です。
また、朝起きた時や冬場に指がこわばる方は、手をお湯で温めるのもおすすめです。
洗面器などにぬるめのお湯を入れ、手首から指先まで5〜10分ほど温めてください。手が温まると、指が動かしやすくなることがあります。
首、お腹、足首を冷やさないことも大切です。手先だけでなく、身体全体を温める意識を持ちましょう。


へバーデン結節なのに、なぜ歩くことが大切なのかと思われるかもしれません。
しかし、指は身体全体の血流の影響を受けています。
運動不足が続くと、血流が悪くなり、呼吸も浅くなり、自律神経も乱れやすくなります。その結果、手先まで十分に巡りにくくなります。
おすすめは、激しい運動ではありません。
まずは毎日20〜30分の散歩からで大丈夫です。
歩くことで、血流が良くなり、呼吸が深くなり、自律神経が整いやすくなります。身体全体の巡りが良くなることで、手先まで血液が届きやすくなります。
「運動しなければ」と気負う必要はありません。
買い物のついでに少し歩く、通勤時に一駅分歩く、朝に近所を散歩する。できる範囲で構いません。
毎日少し歩くことは、指のためだけでなく、身体全体の回復力を高める習慣になります。


呼吸が浅い方は、身体が常に緊張しやすい状態になっています。
へバーデン結節の方を見ていると、猫背や巻き肩、首が前に出る姿勢になっている方が少なくありません。
このような姿勢になると胸が開きにくくなり、呼吸が浅くなります。
呼吸が浅くなると、自律神経が乱れやすくなり、筋肉も緊張しやすくなります。血流も悪くなり、身体の回復力も落ちやすくなります。
おすすめは、1日数回の深呼吸です。
鼻からゆっくり吸って、口からゆっくり吐く。
これだけでも身体は落ち着きやすくなります。
目安としては、1日数回、5回ほど行うだけでも十分です。
深呼吸は特別な道具も必要ありません。仕事の合間、寝る前、朝起きた時、気持ちが焦っている時に行ってみてください。
呼吸を整えることは、心と身体を整えることにつながります。


へバーデン結節の方には、真面目で頑張り屋の方が多い印象があります。
責任感が強く、我慢強く、周りのために頑張り続けている方が少なくありません。
しかし、ストレスを溜め込みすぎると、自律神経が乱れ、血流が悪くなり、痛みや不調が強くなりやすくなります。
東洋医学では、ストレスは「肝」の働きに影響すると考えます。肝は筋肉や関節、血流とも関係が深いとされています。
だからこそ、心に余裕を持つことも大切なセルフケアです。
おすすめは、難しいことではありません。
好きな飲み物でひと息つく。音楽やアロマでリラックスする。気持ちを紙に書き出す。「ありがとう」を意識してみる。
こうした小さな習慣でも、心と身体の緊張をゆるめるきっかけになります。
完璧を目指しすぎないことも大切です。
少し力を抜くことは、サボることではありません。身体を守るための立派なセルフケアです。


痛みがあると、指を動かすのが怖くなることがあります。
もちろん、強い痛みがある時に無理に動かす必要はありません。しかし、まったく動かさない状態が続くと、こわばりが強くなり、さらに動かしにくくなることがあります。
大切なのは、指を強く鍛えることではありません。
血流を促し、こわばりをやわらげ、動かしやすい状態を作ることです。
おすすめは、グーパー運動やOKサイン運動、指を一本ずつやさしく動かす運動です。
ポイントは、痛みのない範囲で行うことです。
強く握り込んだり、無理に反らしたりする必要はありません。軽く、ゆっくり、気持ちよい範囲で行いましょう。
1日数回、1回3〜5分程度で十分です。
毎日コツコツ続けることが、指の健康を守る第一歩になります。


最後に、とても大切な習慣があります。
それは、「まだ良くなる」と考えることです。
「歳だから仕方ない」「遺伝だから無理」「変形しているから治らない」
そう思った瞬間に、人は行動をやめてしまいます。
もちろん、年齢は原因の一つかもしれません。しかし、原因のすべてではありません。
生活習慣を変えることで、身体は変わります。睡眠を整える、身体を温める、少し歩く、深呼吸をする、ストレスを減らす、指をやさしく動かす。
こうした小さな積み重ねが、確かな変化につながることがあります。
大切なのは、いきなり完璧を目指すことではありません。
今日できることを一つだけ始めることです。
「まだ良くなる」と信じて、できることから一歩ずつ進んでいきましょう。


当院では、へバーデン結節に対して、指だけを見るのではなく、身体全体の状態を見ながら改善を目指しています。
痛み、こわばり、変形のご相談はもちろん、生活習慣、食事、身体の使い方についてもサポートしています。
へバーデン結節は、指だけの問題ではありません。
身体全体の血流や自律神経、呼吸、内臓、心の状態まで整えることが大切です。
「もう歳だから仕方ない」と諦める前に、できることがあります。
一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
へバーデン結節に良い習慣は、特別なことではありません。
これらはすべて、身体全体の回復力を高めるための習慣です。
指だけを治そうとするのではなく、身体全体を整えること。
その積み重ねが、指が動きやすい毎日につながっていきます。