
院長:村上お気軽にご相談ください!

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赤ちゃんの頭の形を見て、
「右側だけ平らになっている気がする」
「後頭部がぺたんこになってきた」
「いつも同じ方向ばかり向いている」
と心配されるご両親は少なくありません。
一方で、
「赤ちゃんの頭は柔らかいから、そのうち自然に治るのでは?」
「もう少し様子を見ても大丈夫かな?」
と思われる方も多いと思います。
確かに、赤ちゃんの頭の形は成長とともに自然に変化することがあります。
ただし、頭蓋骨の成長が特に活発な時期には限りがあります。
そのため私は、生後4ヵ月頃までに一度、頭の形や向き癖、身体の使い方を見直しておくことが大切だと考えています。


赤ちゃんの頭蓋骨は、大人のように一枚の硬い骨でできているわけではありません。
いくつかの骨が縫合という部分でつながっており、脳の成長に合わせて頭全体が大きくなれるようになっています。
生後早期は脳と頭蓋の成長が非常に速く、その成長に伴って頭の形も変わりやすい時期です。
特に生後4〜6ヵ月頃までは、頭蓋の成長による自然な変化が起こりやすい時期とされています。
つまりこの時期は、単に「骨が柔らかい」というだけではなく、
頭そのものが大きく成長している時期なのです。
成長する力を上手に利用できる時期だからこそ、寝る向きや抱っこの仕方、うつ伏せ遊び、首の動きなどを早めに見直す意味があります。
いいえ。4ヵ月を過ぎたからといって、頭の形がまったく変わらなくなるわけではありません。
ここは誤解しないでいただきたいところです。
頭蓋の成長はその後も続きますし、赤ちゃん自身も寝返り、お座り、はいはいなどができるようになり、後頭部に同じ圧がかかる時間が減ることで自然に改善していく場合もあります。
ただし、生後早期と比べると、成長に伴う変化を利用できる時間は少しずつ短くなっていきます。
そのため、
「4ヵ月を過ぎたら手遅れ」ではなく、「4ヵ月頃までに一度状態を確認しておくと、その後の選択肢を考えやすい」
と捉えるのがよいでしょう。


赤ちゃんの頭のゆがみを考えるとき、頭そのものだけを見ていては十分ではありません。
なぜなら、いつも同じ方向を向いている状態が続いていれば、同じ場所に圧がかかり続けるからです。
たとえば、次のような様子が見られることがあります。
このような場合は、頭の形と同時に首や身体の使い方も確認してあげることが大切です。
頭の形だけを変えようとするのではなく、
「なぜいつも同じ場所に圧がかかっているのか」
まで考えることが重要です。
生後早期であれば、ご家庭でのちょっとした工夫も役立ちます。
寝かせるときは安全のため仰向けが基本ですが、起きていて大人が見守っている時間には、さまざまな姿勢を経験させてあげることができます。
特に大切なのは、
「無理に頭の向きを変える」ことではなく、赤ちゃん自身が反対側を見たくなる環境を作ってあげること
です。


頭の形には個人差があります。
多少左右差があっても問題なく成長する赤ちゃんもたくさんいますし、すべての赤ちゃんに治療が必要というわけではありません。
一方で、生後4ヵ月頃になっても次のような状態が続いている場合には、一度専門家に相談しておくと安心です。
また、中等度から重度の頭のゆがみがあり、体位の工夫などで十分な変化がみられない場合には、ヘルメット治療が検討されることもあります。
必要になってから慌てるのではなく、少し早めに状態を確認しておくことには大きな意味があります。


赤ちゃんの頭の形には個性があります。
顔が一人ひとり違うように、すべての赤ちゃんの頭が同じ形になるわけではありません。
そのため、当院でも
「この写真と同じ頭の形にする」
「完全に左右対称にする」
ということをゴールにはしていません。
大切にしているのは、頭の形だけではなく、
ということです。
頭の形だけを見るのではなく、その子全体の成長を見ていくことが大切だと考えています。
赤ちゃんの頭は、生後早期ほど成長が速く、特に生後4〜6ヵ月頃までは頭蓋の成長による変化が起こりやすい時期です。
だからといって、4ヵ月を過ぎたら改善しないわけではありません。
ただ、
「まだ小さいから様子を見よう」
と何ヵ月も過ぎてから初めて相談するより、
「今のうちに一度状態を確認しておこう」
と考える方が、その後の選択肢を広く持つことができます。
私は、赤ちゃんの頭の形が気になったら、生後4ヵ月頃までに一度、頭の形だけでなく、向き癖や身体の使い方まで確認してあげることをおすすめします。
焦る必要はありません。
けれど、赤ちゃんが大きく成長しているこの時期だからこそ、できることがあります。
頭の形を「直す」ことだけを目指すのではなく、その子がこれから自分の力で健やかに成長していけるように、早い時期から環境を整えてあげることが大切です。