
院長:村上お気軽にご相談ください!

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「寝かせると、いつも右ばかり向いている」「反対を向かせても、すぐに戻ってしまう」「頭の片側が平らになってきた気がする」
赤ちゃんの様子を毎日見ていると、このようなことが気になる親御さんもいらっしゃると思います。
向き癖があるからといって、すぐに病気や発達の問題を意味するわけではありません。ただし、「そのうち自然に治る」と決めつけず、反対側にも顔を向けられるか、首の傾きや頭の形に変化がないかを見ておくことが大切です。
赤ちゃんによっては、顔を向けやすい方向があります。また、親御さんの声が聞こえる場所や、窓などの気になるものがいつも同じ側にあると、そちらを見る機会が多くなることもあります。
一方で、首の筋肉の緊張などによって、反対側を向きにくくなっている場合もあります。「向くのが好き」なのか、「反対を向くのが難しい」のかは、見た目だけでは判断しにくいことがあります。
「抱っこの仕方が悪かったのかな」と、ご自身を責める必要はありません。原因を一つに決めつけず、今の赤ちゃんの様子を確認していきましょう。
赤ちゃんの頭の骨はやわらかく、同じ場所に長時間圧力がかかると、その部分が平らになることがあります。
いつも同じ方向を向いて寝ている赤ちゃんでは、後頭部の片側が平らになり、上から見ると頭の形に左右差が出る場合があります。こうした位置による頭の変形は「位置的斜頭症」などと呼ばれます。
成長して頭を動かす機会が増えると、目立ちにくくなることもあります。ただし、変化の程度には個人差があるため、頭の形が気になる場合や左右差が強くなっている場合は、小児科で相談しましょう。
向き癖への対応は、頭を手で押さえて反対を向かせることではありません。赤ちゃんが自然にいろいろな方向を見る機会をつくることから始めましょう。


赤ちゃんが起きていて機嫌のよいときに、普段あまり向かない側から顔を見せたり、おもちゃを見せたりしてみましょう。
すぐに振り向かなくても、何度も追いかけるように誘う必要はありません。「こちらにも楽しいものがあるよ」と、遊びの中に取り入れるくらいで十分です。反対側を向くことを強く嫌がる場合は、無理に続けないでください。
抱っこや授乳の際、いつも同じ腕で支えていないか振り返ってみましょう。無理のない範囲で左右を替えると、赤ちゃんが見る方向や、頭に圧力がかかる場所を変える機会になります。
ただし、左右をそろえるために飲みにくい姿勢を続ける必要はありません。片側だけ極端に飲みにくそうな場合も、相談時に伝えてください。
赤ちゃんがしっかり目を覚ましているときに、大人がそばで見守りながら、短い時間のうつぶせ遊びを取り入れる方法があります。後頭部に圧力がかからない時間をつくり、首や肩などを使う機会にもなります。
嫌がる場合は無理をせず、月齢や体調に合わせた方法を保健師や小児科で教わりましょう。眠ってしまったら、仰向けの安全な寝床に戻してください。
「頭の形のために、横向きやうつぶせで寝かせたほうがよいのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、向き癖への対応でも、寝かせ始めは仰向けが基本です。横向きやうつぶせに固定して寝かせることは避けてください。姿勢を固定するクッションや、丸めたタオルなどを寝床に置くことも勧められません。
頭の形を整えるための枕にも、窒息などの危険があります。寝ている間に向きを固定するより、起きている時間の関わり方を工夫しましょう。
次のような様子があれば、小児科で相談してください。
首の動きに制限がある場合は、筋性斜頸などの確認が必要になることがあります。必要に応じて医療機関で評価を受け、家庭での対応や運動の方法を教わります。自己判断で首を強く回したり、伸ばしたりすることは避けましょう。
向き癖で大切なのは、「今すぐ直さなければ」と焦ることでも、「よくあることだから」と放っておくことでもありません。
普段の動きや頭の形を見ながら、安全にできる工夫を取り入れ、気になる点は早めに相談することです。相談するときは、いつ頃から、どちらを向くことが多いのかを伝えると、状況を共有しやすくなります。
向き癖や頭の形が気になる場合は、まず小児科で、病気や治療が必要な状態がないか確認してもらいましょう。
受診の結果、医療的な対応が必要なく、日常生活での工夫を勧められた場合は、当院でも赤ちゃんの様子に合わせた抱っこや遊び方などを一緒に考えるお手伝いができます。気になることがあれば、お気軽にご相談ください。