ランナー膝

ランナー膝とは

ランナー膝（腸脛靭帯炎）は、膝の外側に痛みを引き起こすスポーツ障害の一つです。主にランニングや長距離の歩行など、膝の屈伸運動が繰り返されることで発症します。膝外側を通る腸脛靭帯が膝の骨との摩擦を繰り返し、炎症や違和感を引き起こします。

初期段階では運動時に違和感がある程度ですが、症状が進行すると安静時や睡眠時にも痛みが続き、日常生活に支障をきたすことがあります。特にランナーやサイクリストなどに多く見られる症状です。適切なケアと運動習慣の改善で症状を和らげることができます。

日本国内ではランニング人口の増加に伴い、ランナー膝（腸脛靭帯炎）に悩む人が増加しています。統計によると、ランニングを習慣とする人の約20～30％が一度は膝の外側痛を経験しており、特に長距離ランナーに多い傾向です。厚生労働省の運動関連統計では、スポーツ障害の中でもランナー膝は比較的多く見られ、年齢層は20代～40代が中心です。

ランナー膝の特徴は、膝の外側に鋭い痛みや違和感が生じる点です。特にランニングや長時間の歩行、階段昇降などで膝を繰り返し動かす際に痛みが悪化します。初期段階では運動後に軽い張りや違和感程度ですが、進行すると痛みが強くなり、運動が続けられなくなることもあります。また、炎症がひどい場合には腫れや熱感を伴うこともあります。外見上は膝の変形が見られないことが多いですが、腸脛靭帯の緊張や筋力のアンバランスが原因で症状が発生します。

放置すると痛みが慢性化し、膝の可動域が制限される恐れがあります。日常生活では階段を下りる際や長時間の立ち仕事で膝の痛みを強く感じるようになり、運動どころか歩行すら困難になる場合もあります。さらに、痛みをかばうことで姿勢や歩行のバランスが崩れ、反対側の膝や腰、股関節にも負担がかかり、他の部位に二次的な痛みが広がる可能性があります。最悪の場合、日常動作の制限により生活の質が大きく低下します。

ランナー膝の一般的によく言われる原因

ランナー膝の原因は一般的には下記の原因が挙げられます。

ランニングや過度な運動

膝の屈伸運動が過度に繰り返されることで腸脛靭帯と骨が摩擦を起こし、炎症が発生します。

姿勢や骨格の歪み

骨盤や股関節の歪み、X脚などの姿勢不良が膝に負担をかけ、腸脛靭帯の緊張を引き起こします。

筋力のアンバランス

太ももやお尻の筋肉が弱いと膝への負担が増加し、腸脛靭帯に過剰なストレスがかかります。

靴や走り方の問題

合わない靴や硬い路面での走行が膝に負担をかける要因になります。

このようにランナー膝は姿勢や生活習慣の影響を大きく受けており、ランナー膝と一口に言っても、一人ひとりその原因は大きく異なります。

さらに、その原因が複雑に絡み合っているため、ランナー膝を改善するためには原因究明のための徹底的な検査が必要です。

病院とはここが違います

ランナー膝の場合、病院では次の治療法が一般的です。

運動療法

運動療法は筋肉を強化し、再発予防に役立ちますが、継続が必要です。正しいフォームや適切な負荷を守らないと症状が悪化するリスクがあります。運動の進捗を専門家に確認してもらう必要があるため、自己流では改善しないことが多いです。また、痛みがある段階での運動は辛く、途中で挫折するケースも少なくありません。

物理療法

電気治療やアイシングは痛みや炎症の軽減に役立ちますが、根本的な原因の解決にはなりません。症状の緩和が一時的で、根本改善を目的とした継続的なケアが必要です。また、通院が必要になるため、時間や費用がかかる点もデメリットです。

薬物療法

非ステロイド性抗炎症薬は痛みを和らげる効果がありますが、症状の根本原因を取り除くわけではありません。長期使用すると胃腸障害や腎臓への負担がかかる可能性があり、体へのリスクが増します。痛みを抑えるだけでは再発を繰り返す恐れもあります。

装具療法

テーピングやサポーターは膝への負担を軽減する手助けにはなりますが、使用に頼りすぎると筋力低下を引き起こすことがあります。また、間違った装着方法では効果が得られないばかりか、悪化の原因になることもあります。あくまで補助として使用するのが大切です。

ランナー膝を改善するために

まずはあなたがなぜランナー膝になってしまったのか、その原因を明らかにします。

現状を正しく把握することが最短距離で症状を改善のためには必要で、再現性の高い治療を行うには、しっかりと検査を行うことが最も大切です。

ランナー膝は気づかない間に進行が進み、腫れや痛みを伴います。最終的には関節が変形を起こして可動域が制限されます。そうなると、階段が辛くなったり、正座ができなくなったり日常生活に支障が出てきます。

ランナー膝は、一度発症すると日常生活動作にも支障をきたすことが多く、また長期化もしやすいため、疑わしい症状がある時にはできるだけ早めに受診し、早期に治療することが大切です。

当院の特徴

豊富な知識と経験を持つ院長が、初回から最後まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

ランナー膝の臨床経験を多く積んでいる院長が責任をもって検査や施術を行います。そして施術だけではなく、ランナー膝の改善に効果的な姿勢指導や生活習慣もお伝えしながら、あなたのお悩みに向き合います。

施術歴25年以上、のべ20万人の臨床経験を持つ院長が最後まであなたを担当します。ランナー膝でお悩みなら一度ご相談ください。

ランナー膝のQ＆A

ランナー膝は自然に治りますか？

軽度な場合は安静や適切なケアで回復することもありますが、根本原因を解決しない限り再発しやすいです。当院では姿勢や筋力バランスを整え、長期的な改善を目指します。

痛みが強い時にしてはいけないことはありますか？

痛みを我慢して走り続けることや、膝を過度に使い続ける動作は避けましょう。無理な運動は炎症を悪化させる可能性が高いです。

運動はどの程度控えるべきですか？

痛みが続く場合は、一定期間運動を控える必要があります。ただし、完全な安静では筋力が低下するため、専門家の指導下での軽い運動やストレッチが推奨されます。

この症状を予防する方法はありますか？

日頃からストレッチを行い、太ももや臀部の筋力を強化することが効果的です。運動前の準備運動やクッション性のある靴を選ぶことも、膝への負担を軽減するポイントです。

痛み止めや湿布は本当に効果がありますか？

一時的に痛みを和らげる効果はありますが、根本的な解決にはつながりません。薬に頼りすぎず、ストレッチや物理療法と組み合わせて治療を進めることが大切です。

正しいストレッチやケア方法はありますか？

大腿筋膜張筋や腸脛靭帯のストレッチが効果的です。当院では患者様の状態に合わせたオーダーメイドの施術とセルフケア指導を行います。

痛みがあるときでも歩いたり走ったりして大丈夫ですか？

痛みがある場合は無理に動かさず、安静にすることが重要です。症状が軽減した後、適切な運動やリハビリを取り入れるのが良いでしょう。

ランニングフォームが原因になりますか？

はい、不適切なランニングフォームは膝への負担を増加させる大きな要因です。フォーム改善や筋肉の柔軟性向上が症状緩和に役立ちます。

ランナー膝に悩んでいた皆さまも、当院の専門的な施術と生活改善のアドバイスを受けて、このような変化がありました。

当院の施術はランナー膝の改善率が高く、また再発も防ぎます。ランナー膝に悩まされていた皆さまも、当院の施術を受けて身体の変化を実感しています。

このサイトをご覧いただいている今が治療を受ける最も早い段階です。手遅れにならないよう、お早めにご予約ください。あなたの理想の姿を目指して一緒に頑張りましょう。