
院長:村上お気軽にご相談ください!

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赤ちゃんがうつ伏せで過ごせるようになると、「そろそろズリバイをする頃かな」「手足は動かしているのに、なかなか前へ進まない」と気になる親御さんも多いのではないでしょうか。
ズリバイを始める時期や進み方には個人差があります。月齢が同じでも、すぐに前へ進む子もいれば、その場で回転する子、後ろへ下がる子、しばらくうつ伏せ遊びを楽しんでから進み始める子もいます。
大切なのは、無理に前へ進ませることではありません。赤ちゃんが遊びの中で、左右を見る、手を伸ばす、身体をひねる、足で床を押すといった経験を重ねることです。
今回は、ご家庭で取り入れやすいズリバイを促す3つの方法と、取り組む際のポイントをご紹介します。
ズリバイとは、お腹を床につけた状態で、手や足を使いながら前へ進む動きです。
一見すると「床の上を移動しているだけ」に見えますが、実際には身体のさまざまな部分を協力させています。
こうした経験の積み重ねが、ズリバイだけでなく、その後のハイハイやお座り、立つ、歩くといった発達の土台につながっていきます。
そのため、「何か月でズリバイをしたか」だけを見るのではなく、左右の手足を使えているか、身体をひねれているか、楽しく動こうとしているかを見てあげることが大切です。


赤ちゃんをうつ伏せにし、身体の周りに、おもちゃや絵本、音の鳴るものなどを置いてみましょう。
正面だけに置くのではなく、右側、左側、少し斜め前など、さまざまな方向に配置することがポイントです。
気になるものを見つけると、赤ちゃんは自然に顔を向けたり、手を伸ばしたりします。その動きを繰り返すことで、次のような経験が増えていきます。
特に、いつも同じ方向ばかり向く赤ちゃんには、向きにくい側から名前を呼んだり、興味のあるおもちゃを見せたりしてみましょう。
ただし、無理に顔や身体を反対へ向ける必要はありません。「見てみたい」「触ってみたい」と思える環境を作ることが大切です。


うつ伏せになるとすぐに疲れてしまう、腕で身体を支えることが苦手という赤ちゃんには、バスタオルを使った補助方法があります。
イメージは、赤ちゃんを持ち上げるのではなく、身体にかかっている重さを少しだけ軽くしてあげることです。
胸やお腹にかかる負担が軽くなると、手を前へ出したり、腕で床を押したりしやすくなります。「自分の手で支えられた」「少し前へ動けた」という経験が、次の動きへの意欲につながります。
長時間行う必要はありません。機嫌の良いときに、短時間から取り入れてみましょう。


おもちゃを置いてもあまり反応しないときは、パパやママが赤ちゃんの前へ移動し、笑顔で名前を呼んでみてください。
赤ちゃんにとって、パパやママの顔や声は、とても強い興味の対象です。
「○○ちゃん、おいで」「こっちだよ」と笑顔で呼びかけることで、赤ちゃんは前を見て、身体を動かしたくなります。
この遊びでは、次のような流れが生まれます。
パパ・ママが名前を呼ぶ
↓
赤ちゃんが前を見る
↓
手を伸ばしてみる
↓
足や身体を動かす
↓
少し前へ進む
赤ちゃんは、動きを言葉で説明されるよりも、大好きな人の表情や声に引きつけられて動くことが得意です。
少しでも身体を動かせたら、「できたね」「こっちを見られたね」と声をかけてあげましょう。前へ進んだ距離ではなく、やってみようとしたことを認めてあげることが大切です。


ズリバイでは、複数の動きを同時に経験します。
前へ進もうとするとき、赤ちゃんの背骨は小さく曲がったり、伸びたり、左右にひねられたりします。これによって、身体をしなやかに動かす土台が育っていきます。
片方の手だけ、片方の足だけでは、身体を安定して前へ運ぶことは難しくなります。手足をさまざまに使いながら、自分に合った動き方を学習していきます。
右を見る、左を見る、片手を伸ばす、身体をひねるといった動きによって、左右の身体を協力させる経験が増えていきます。
自分で行きたい場所へ近づけるようになると、赤ちゃんの世界は一気に広がります。「見たい」「触りたい」「行ってみたい」という気持ちが、次の発達を促します。
ズリバイを促すために、赤ちゃんの足を強く押したり、手足を無理に動かしたりする必要はありません。
発達は訓練ではなく、遊びや生活の中で身体を使った経験によって育っていきます。
親御さんが意識したいのは、「前へ進ませること」よりも、赤ちゃんがたくさん身体を使える環境を作ることです。
毎日決まった時間に練習させる必要はありません。数分でも楽しく取り組めれば十分です。


当院では、ズリバイができるかどうかだけでなく、頭の形や向き癖、身体の緊張、首や背骨の動き、左右の手足の使い方などを丁寧に確認します。
そのうえで、赤ちゃん一人ひとりの状態に合わせたやさしい施術と、ご家庭でできる遊びやケアをご提案しています。
ズリバイは、赤ちゃんが前へ移動するためだけの動きではありません。
背骨を動かす、手足で身体を支える、左右を協力させる、体重を移動させるなど、その後の発達につながる大切な経験がたくさん含まれています。
身体の周りにおもちゃを置く、タオルで少しだけ体重を軽くする、パパやママが前から呼びかけるといった遊びを取り入れ、赤ちゃんの「やってみたい」という気持ちを引き出してあげましょう。
焦って前へ進ませるよりも、たくさん身体を使って楽しく遊べる環境を作ることが、ズリバイへの一番の近道です。
頭の形や向き癖、反り返り、身体の左右差、発達について気になることがありましたら、小さなことでもお気軽にご相談ください。