
院長:村上お気軽にご相談ください!

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「目の前におもちゃを見せても、じっと見ているだけ」「手に持たせれば握るのに、自分から取ろうとしない」「もっと練習させたほうがいいの?」
赤ちゃんの反応を見ていると、遊び方が合っているのか、発達がゆっくりなのか、気になることがありますよね。
おもちゃに手を伸ばす動きは、見ることと手を動かすことが少しずつ結びついて育ちます。無理に取らせるより、見やすく、触れやすい位置で遊ぶ機会をつくりましょう。月齢だけでなく、普段の手の動きや視線も合わせて見ることが大切です。
赤ちゃんは、最初から狙った物を上手につかめるわけではありません。自分の手を眺める、おもちゃに向かって腕を動かす、偶然手が触れるなどの経験を重ねていきます。
米国CDCでは、生後4か月頃の目安として「手に置かれたおもちゃを持つ」「おもちゃに向かって腕を振る」、生後6か月頃には「欲しいおもちゃに手を伸ばして取る」ことを挙げています。
目安は、できる日を決める期限ではありません。ただし、その時期の動きが見られない場合は、相談するきっかけになります。早産で生まれた赤ちゃんは、修正月齢も踏まえて確認しましょう。
おもちゃを取るかどうかだけでなく、次のような様子にも目を向けてみてください。
眠いときや空腹のときは、遊びに気持ちが向かないこともあります。赤ちゃんが起きていて、落ち着いている時間に試しましょう。


安全な床のマットなどに仰向けで寝かせ、胸の上あたりの、赤ちゃんが見やすい位置におもちゃを一つ見せます。顔に落ちないよう、大人がしっかり持ちましょう。
視線が向いたら、手を動かせば触れられるくらいの位置で、少し待ちます。腕を動かし始めたときに、おもちゃを遠ざけ続けないことがポイントです。
「早く取って」と促すより、赤ちゃん自身が動き出す時間を待ってみてください。
月齢に合った、軽いリング状のおもちゃや持ち手の細いガラガラなどを、手の近くへ差し出してみましょう。手が開いているときに、そっと手のひらへ添える方法もあります。
握れなくても、指先が触れたり、腕が動いておもちゃに当たったりすれば、遊びの一つになります。「触れたね」「音がしたね」と声をかけてみてください。
指を無理に開いたり、おもちゃを押し込んだりする必要はありません。嫌がったら、いったん離して休みましょう。
正面のおもちゃに視線が向くようなら、少しだけ左右へ動かし、目で追う様子を見てみましょう。その後、左右それぞれの手で触れやすい位置にも見せてみます。
速く振ったり、大きな音を鳴らし続けたりする必要はありません。反応が少ないときは、刺激を増やすより、距離やタイミングを変えてみてください。
片方の手で取らせるために、反対の手を押さえることは避けましょう。
赤ちゃんは、握った物を口へ運ぶことがあります。対象月齢を確認し、口に入ってしまう小さな物や、外れやすい部品のある物は避けてください。
長いひも、ボタン電池、強力な磁石などにも注意が必要です。重いおもちゃや硬い角のある物を、顔の上で持たせないようにしましょう。
遊び終わったらおもちゃを片づけ、眠る場所には置かないでください。手を使わせるために、無理に座らせる必要もありません。
昨日は見なかったおもちゃを今日は見る、腕を動かす回数が増える、少し触れられるなど、小さな変化もあります。
遊びは発達を試すテストではありません。顔をそむける、あくびをする、ぐずるときは切り上げましょう。親御さんの顔を見たり、声を聞いたりする時間も、大切なやり取りです。
一方で、「きっとそのうちできる」と、不安を抱えたまま待ち続ける必要もありません。
次のような様子がある場合は、遊び方だけで解決しようとせず、相談してください。
月齢に達する前でも、気になることがあれば保健師やかかりつけの小児科に伝えてかまいません。急に片腕を動かさなくなった、触ると痛がる場合は、早めの受診が必要です。
相談時には、月齢、左右の手の動き、どのようなおもちゃに反応するかなどを伝えましょう。普段の自然な遊びの動画も、様子を共有する助けになります。
「取らせること」を目標にしすぎず、赤ちゃんが見て、動いて、触れる楽しさを一緒に味わっていきましょう。気になる点は専門家と確認しながら、その子に合う遊び方を探していくことが大切です。