
院長:村上お気軽にご相談ください!

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「もう3日もうんちが出ていない」「お腹がパンパンで苦しそう」——そんな赤ちゃんの様子に、不安になったことはありませんか。
「毎日出ないとまずいの?」「いきんでいるのに全然出てこないのはどうして?」「家で何かできることはある?」。こうした声を、診療の中でよく耳にします。
実は、赤ちゃんの排便回数はかなり個人差があります。毎日出る子もいれば、3日に1回くらいのペースでも機嫌よく過ごしている子もいるのです。
だからこそ、便秘かどうかを「何日出ていないか」だけで判断するのは早計です。むしろ大事なのは気持ちよく排便できているかどうかという点です。
この記事では、赤ちゃんが便秘になりやすい理由と、家庭で試せる5つのケアをご紹介していきます。
以下のような様子があれば、便が出にくくなっているかもしれません。
一方で、数日出ていなくても便自体は柔らかく、機嫌も食欲も普段通り、というケースも珍しくありません。
排便の回数だけでなく、便の硬さ、お腹の張り具合、機嫌、睡眠、食欲——その子全体の様子から判断してあげてください。


赤ちゃんの消化器官は、まだ発育の真っ最中です。
便を送り出す腸の動きも大人ほど安定していないため、便やガスが腸内に溜まりやすくなります。
特に月齢の低い時期は、いきむ力と肛門を緩める動きがうまく連動せず、顔を真っ赤にして頑張っているのに便が出ない、ということも起こります。
大人でも運動不足になると腸の動きが鈍くなりますが、これは赤ちゃんも同じです。
寝返り、うつ伏せ、ズリバイ、ハイハイ——これらの動きは手足や体幹の発達だけでなく、お腹への自然な刺激にもなっています。
まだ大きく動けない時期や、仰向けで過ごす時間が長い赤ちゃんは、この刺激が不足しやすい傾向があります。
反り返りや向き癖が強い赤ちゃんは、背中や首に力が入りやすく、お腹側をうまく使えていないことがあります。
排便には腸の動きだけでなく、呼吸とともにお腹に力を入れ、必要なタイミングで力を抜く、という動作も関わってきます。
身体全体が緊張していると、お腹にも力が入り続けてしまい、逆に便を出しにくくしてしまうのです。
母乳やミルクの量が減った、離乳食が始まった、食べる内容が変わった——こうしたタイミングで便の硬さやペースが変わることはよくあります。
離乳食が進んでいる子では、水分や食物繊維の不足が影響していることもあります。


大腸兪(だいちょうゆ)は腰にあるツボで、東洋医学では大腸との関連が言われています。
目安は、おへその高さを背中側に移した位置から、左右に指2本分ほど外側です。
うつ伏せにして、親指や人差し指の腹で円を描くように5〜10回、左右をやさしくさすってあげましょう。
力を入れる必要はまったくありません。押すというより、皮膚を軽く動かす程度で十分です。
蒸しタオルや低温カイロを布越しに当てて、腰まわりをじんわり温めるのも良い方法です。
ただ、赤ちゃんの皮膚は薄いので、熱すぎないよう注意してください。カイロを直接肌につけたり、長時間置きっぱなしにしたりするのはNGです。
仰向けにして両足を持ち、自転車をこぐようにゆっくり動かしてあげます。
左右の足を交互に曲げ伸ばしすることで股関節や骨盤が動き、お腹にも自然な刺激が入ります。
目安は左右交互に5〜10回。赤ちゃんの表情を見ながら進めてください。
強く押し込んだり、膝を無理にお腹へ近づけたりする必要はなく、動かせる範囲だけで十分です。
身体をひねる動きは脇腹や背中、骨盤を動かし、お腹まわりへの刺激にもつながります。
仰向けまたはうつ伏せの状態で、おもちゃを正面だけでなく右・左・斜め前などに置いてみてください。
顔を向けたり手を伸ばしたりする動きの中で、自然と身体がひねられます。
無理にひねらせるのではなく、「見たい」「触りたい」という気持ちをうまく利用するのがポイントです。
うつ伏せになると、お腹が床に触れて自然な刺激が入ります。
首を持ち上げたり、肘で体を支えたり、手を伸ばしたり——こうした動きで背中やお腹の筋肉も使われます。
長時間やる必要はなく、機嫌の良いタイミングで1〜2分程度から始めてみましょう。
授乳直後は吐き戻しやすいので避け、必ず大人が近くで見守ってください。寝ているときの姿勢としてではなく、起きているときの遊びとして取り入れるのが基本です。
ズリバイやハイハイは、手足から背中、お腹、骨盤まで、身体全体を使う動きです。
動くことで呼吸が深くなり、お腹への刺激も増え、腸が動きやすくなることがあります。
まだこれらの動きが出ていない赤ちゃんには、少し先におもちゃを置いたり、パパやママが前から声をかけたりして、「動いてみたい」という気持ちを引き出してあげてください。
うんちは、腸が動くだけでは出てきません。
身体を動かし、呼吸し、お腹が刺激され、腸が動き、ガスが抜ける——この一連の流れがあってこそ、排便しやすい状態が整います。
お腹だけを強くマッサージするより、身体全体を楽に動かせる状態を作ることの方が、実は近道だったりします。
まず、母乳やミルクがしっかり飲めているかを確認しましょう。
離乳食が始まっている場合は、月齢や食事内容に応じて水分も一緒に取り入れてください。
離乳食が進んでいる子には、さつまいも、かぼちゃ、にんじん、葉物野菜、果物などを、食べやすい形で少量から取り入れてみましょう。
一気に増やすと、逆にお腹が張ってしまうこともあるので、様子を見ながら進めるのがコツです。
起きる時間、授乳・食事、遊び、睡眠のリズムが整うと、腸も動くタイミングをつかみやすくなります。
毎日きっちり同じ時間にする必要はありません。朝は光を浴びる、日中は体を動かす、夜は落ち着いて眠る——このくらいの意識で十分です。
お腹や腰が冷えると、身体が緊張しやすくなります。
室温や衣服で調整しつつ、手足の冷たさだけで判断せず、お腹や背中の冷えもチェックしてあげましょう。
排便を促そうと何度も刺激したり、長時間運動させたりすると、赤ちゃんも親御さんもぐったりしてしまいます。
機嫌の良いときに、短時間の遊びやケアを少しずつ続ける——それくらいで十分です。


便秘は、お腹だけの問題とは限りません。
赤ちゃんの身体の使い方、反り返り、向き癖、首や骨盤の左右差、呼吸の浅さなど、意外なところが関係していることもあります。
例えば背中に力が入りやすくお腹をうまく使えない赤ちゃんは、いきむときも全身が緊張してしまい、余計に便を出しにくくなっている場合があります。
大切なのは、無理に便を出させることではなく、身体を動かし、呼吸し、お腹や骨盤を柔らかく使える状態を育てていくことです。
日々の遊びやスキンシップの中で、その子なりの排便リズムをサポートしてあげましょう。
家庭でのケアだけで様子を見るのが不安な場合は、迷わず医療機関に相談してください。
綿棒刺激や浣腸、便を柔らかくする薬が必要になることもあります。自己判断で繰り返さず、まずは小児科医に相談してください。


当院では、便秘という症状だけでなく、赤ちゃんの身体全体の状態を見ています。
首や身体の左右差、反り返り、呼吸、お腹や骨盤の緊張などを丁寧に確認し、その子に合ったケアやご家庭でできる遊びをご提案しています。
小さなことでも、どうぞ気軽にご相談ください。
赤ちゃんの便秘には、腸の未熟さだけでなく、身体を動かす量、緊張、水分、食事、生活リズムなど、いくつもの要因が絡んでいます。
無理のない範囲で、次の5つを試してみてください。
便秘改善で目指したいのは、無理に便を出させることではなく、赤ちゃんが身体を気持ちよく使い、自然と排便できる状態を育てることです。
赤ちゃんの様子を見ながら、楽しく続けられそうなことを少しずつ取り入れていってください。